名古屋大学人文学研究科 Graduate School of Humanities / School of Humanities

ドイツ語圏文化学

大学院

 ドイツ語圏文化学は、2022年度から新設された新しい分野です。ドイツ語圏文化学では、ドイツ、オーストリア、スイスなど、広くドイツ語圏における、言語、文学、芸術を始めとする、様々な文化現象を研究することができます。人文学の伝統的な研究分野である語学や文学のほか、音楽、演劇、ダンス、ミュージカル、人形劇、デザイン、芸術運動、広告や雑誌など、幅広い文化現象が研究対象です。

 ドイツ語圏文化学では、まず、自分の興味がある事柄から出発して欲しいと思います。そして、ドイツ語圏の言語、文化、社会に幅広く関心を持ち、絵画、音楽、映画、展覧会、料理など、様々なチャンネルを使って、ドイツ語圏の文化に触れて欲しいと願っています。なぜなら、一つ一つの作品やテーマは孤立しているのではなく、常に時代と社会における文化現象だからです。

 微視的に見れば、ドイツ語圏文化は時代や地域による大きな多様性を示し、巨視的に見れば、ヨーロッパおよび世界の歴史や文化のなかに組み込まれています。ドイツ語圏文化学では、そのような様々な繋がりを意識し、日本とドイツ語圏との交流史にも着目しています。

 ドイツ語圏文化学では、研究を進めるためのドイツ語の基礎力、応用力を養い、言語学、文学論、記号論、身体表現分析、演劇論、メディア文化論、ジェンダー研究など、文化を読み解くために必要なアカデミックな理論や方法論を学びます。また、講演会やシンポジウムなども積極的に行います。

 なお、ドイツ語圏文化学の指導可能領域は、ドイツ語圏語学、ドイツ語圏文学、ドイツ語圏の芸術(詩、音楽、映画、演劇、ダンス、ミュージカル、人形劇、デザイン、芸術運動など)、ドイツ語圏のメディア(広告、雑誌など)、日独比較文学・文化研究、身体文化研究、女性芸術家研究、です。

 広く複眼的な視野を持って、ドイツ語圏の文化を読み解いていきましょう。

担当教員

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