英米文学 English and American Literature
大学院
英米文学研究室(現「分野・専門」)では、近代初期から現代にいたる英語圏の文学作品を文献実証的に分析し,そこに見られる時代精神や社会風潮といった言語文化の諸相を解読することを目指している。文学テクストの分析を通じて、私たちは、英語圏の文学・文化の特性を明らかにし、また、人間の行動や認識の様々な相を通時的・共時的に理解しようとしている。
名古屋大学はこれまで、優れた英米文学研究者・高度専門職業人を国内外に送りだしてきた。この教育実績を踏まえて、英米文学研究室においても、地域社会や国際社会で活躍できる研究者・高度専門職業人を養成することを目指している。
その目標を達成するために、博士課程前期課程および後期課程では、体系的なカリキュラムと段階的な指導体制を構築して、丁寧な研究指導を行っている。大学院生は、講義や演習において、英米文学や批評理論についての幅広い知識を獲得しつつ、学会発表を視野におさめた議論や発表の技能を日本語と英語の両方で磨き、また、論文演習や指導教員との定期的な面談を通して、各自の関心に沿う修士論文あるいは博士論文の執筆を進めていくことになる。
授業・研究指導において当研究室がとりわけ重視しているのは、テクストの緻密な読みである。表層的なテクストの読解にとどまらず、そこに明示的・暗示的に書き込まれた歴史、社会、文化の諸相や人々の行動様式と深層心理を読み取ることで、新たな世界観や価値観へと繋がる、斬新な視点を獲得することができるだろう。
英米文学研究室では、さまざまな講演会やセミナーを開催しており、最前線で研究を続ける国内外の研究者やOB・OGの研究者たちと、密な交流をすることができる。大学院生の自主的なゼミも定期的に開催されている。英語圏への留学の機会もある。
名古屋大学附属図書館には、膨大な数の電子ジャーナルとデータベース、これまでに蓄積されてきた多くの英米文学図書が備わっている。図書館の利用方法や文献の検索方法についてのガイダンスも繰り返し開かれている。まだ誰も踏み込んだことのない研究領域の資料との刺激的な出会いが待っているはずである。
〈当研究室の指導可能領域は、英語圏文学・文化、批評理論、トランスレーション・スタディーズです。詳細は大学院説明会にて説明します。〉
担当教員
学部
英米文学研究室(現「分野・専門」)は、開学以来優れた人材を輩出してきた伝統ある研究室のひとつです。当研究室では、イギリス、アメリカをはじめとする英語圏の文学作品を対象に文献実証的分析を行い、作品と時代精神や社会風潮との関わりを解明することを目指しています。
学部専門教育では、講義や演習において、英米を中心とする英語圏のさまざまな文学作品をとりあげます。個別の小説、詩、戯曲のみならず、批評や翻訳理論などについて学ぶ機会もあります。これらの講義・演習を通して、また卒業論文の執筆によって、英語で書かれた文学作品を読む力、英語で論じる力を高めつつ、英語圏の文学やその背景をなす文化・社会についての理解を深めていきます。
英語で書かれた文学作品の内奥には、私たちが考えたこともないような文化、歴史、生活、経験、世界観が隠れています。それらを丹念に掘り起こしていくことで、私たちは新たな視点と価値観を手にし、作品の背景をなす時代精神と社会風潮を解読し、批判する力を獲得するはずです。その力は、現代社会の解読や分析に資する人文学的知を創造的に養うことに繋がることでしょう。
グローバル化が進行し続ける現代、養われた英知を常に発信し、相互コミュニケーションと知のネットワークを構築していくことが求められています。ことばの構築物としての英語の文学作品を探究することで、無限に広がる地平線のさらにその先へ進んでいきましょう。
担当教員
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