2025年度 名古屋大学 人文学研究科 英語学 公開講座
内容: |
第一部「“フォニックス”の説明の仕組み」 |
対象者: | 主な対象は,小中高の英語教員,英語教員志望の大学生・大学院生,英語教育研究者など,英語を専門とする教員・学生ですが,内容に関心のある方ならどなたでも受講できます。 |
講師: | 第一部 大名力 (おおな つとむ) (人文学研究科 英語学) 第二部 手島良 (てしま まこと) (武蔵高等学校中学校) |
定員: | 30名 |
受講料: | 8,590円 (3日間計18時間の受講料,一部のみの受講でも同額) 別途振込手数料がかかります。受講料振込後はキャンセルできません。 |
日時: | 2025年7月19日 (土)〜21日 (月,海の日) |
会場: | 名古屋大学 東山キャンパス (愛知県名古屋市千種区不老町) 文系総合館 7階 カンファレンスホール |
主催: | 名古屋大学 大学院 人文学研究科 英語学 |
後援: | 名古屋大学 大学院 人文学研究科 |
募集期間: |
6/10(火) 12:00 ~ 6/26(木) 12:00 |
申込方法: |
電子メールで申し込みください。件名は<公開講座「フォニックスの説明の仕組みと活用法」受講申込>とし,次の情報を本文にお書きください。 氏名:納入依頼書が指定の住所に送付されるので,支払期日までに受講料を指定の口座にお振り込みください。振り込みが確認されたら手続きは完了です。 |
申込先: | [募集終了につき削除] (担当:大名力) |
※2024年7月開催の講座と同じ内容です。
第一部の内容は英語の綴りについての基礎的な知識があることを前提としたものになっています。講座でも基本的なところは説明しますが,参加前に研究社『英語の綴りのルール』,中公新書『英語の発音と綴り』などで母音字の音価決定の仕組みの基本的な部分 (音節構造,強母音・弱母音,単母音字・複母音字,短音・長音,弱母音など) について確認しておくと理解しやすくなるでしょう。
第二部は(第一部を理論編とすれば)実践編と呼べる内容です。講師のこれまでの中学高校での経験をもとに,中高の「現場」に即したいくつかの実践的指導法をご紹介し,参加者の方にも体験していただきます。いわゆる「フォニックス」の指導経験がある方にも,指導の意義を疑っている方,あるいは,指導を躊躇している方にも有意義な時間となるはずです。
とても学びの多い二日間でした。先生がおっしゃった通り、小学生を指導するにあたって、小学校英語しか知らなくて良いというものではなく、指導者として専門的な知識があるべきでそこから個人や年齢に合わせて指導するというスタイルが大切だと再確認しました。英語を指導する上でぜひ知っておきたい分野でしたので、今後も講座に通いつつ学びを深めていきたいと思います。
学習者に明示的に説明する・しないにかかわらず,教授者は発音と綴りの規則を正確に把握しておくべきであることが良く理解できました。
例えば,学習者が複母音字の部分を間違えた場合,複母音字として2文字をまとめて下線を引いてフィードバックするには,その2文字が複母音字として一つの発音を表しているという知識が教授者に必要になる,ということです。
教えないことは知らなくて良い,のではなく,教授者が貪欲に知識を深めていくことでより良い指導ができるのだと思いました。
このたびも、3日間の講座を開催していただき、誠にありがとうございました。
丸3日間、自分のためだけに集中して学びに向き合える時間は、私にとって大変貴重な機会です。何度受講しても、毎回新たな気づきや発見があります。英語の綴り字に焦点を当てたご研究やご講義は非常に限られており、そのような分野を専門にされている大名先生から直接お話を伺えたことは、大変貴重な経験となりました。また、毎回楽しみにしているゲストスピーカーの講座ですが、今回の手島先生によるフォニックスのご講義も非常に実践的で、すぐに教室での指導に活かせる内容でした。さらに、全国各地から集まる先生方との交流も、名古屋を訪れる楽しみの一つです。
今後もこの講座が続いていくことを心より願っております。
大変学びの多い3日間でした。大名先生の講義で、フォニックスのルールの裏にある言語学的な仕組みについて学ぶことにより、なぜそのルールが出来上がっているのか、そして、手島先生の講義で、その仕組みを自分の目の前の生徒に合わせて、何をどのように、どれくらい教えるべきか、またフォニックスをいかに通常の授業の中で活用し、最大限その利点を生かし生徒の学びにつなげていくか、とても分かりやすく理解をすることができました。英語の授業では当たり前の、Repeat after me. というフレーズを指導者が使わなくても、生徒たちが自分たちで読めるようになっていけること、またその為に指導者はどのように助言をしていくべきか、大変わかりやすく、また体験を通して理解することができました。両先生のお話、現在フォニックス指導をしている指導者の方も、またフォニックス指導をしていない指導者の方にも一人でお多くの方に是非一度、聞いて、知ってほしい話だと思います。「フォニックスは初学者向け、小学校で学ぶもの」と思っている指導者の方々、また「英語は暗記、単語は暗記」先生も保護者も皆、書いて、書いて、暗記をしてきた単語の読み書き、自分たちが経験していないことだけに、英語指導者の方々、これから英語指導者になろうとしている学生の方に知ってほしいお話だと感じています。
中学生を対象にある指導法を元にレッスンしていて、限界のようなものを感じていました。まだそれは完全にクリアになったわけではありませんが、講座を聞くことで根拠(綴りのルール)を元にレッスン内容を考えられるようになったと思います。基礎(理論)を知っていることが応用(指導法)にはとても大切なことが実感できました。
また一方で消化しきれていない分、英語の綴りのルールと大きく外れた指導をしているのでは?と不安も感じています。
理解を深めるためにまた講座があればぜひ参加したいです。
実践編である第二部の講座では通常の勉強会等とは違いたっぷりと枠を取っていただいたので、その場で自分のレッスンを振り返り具体的な改善点が次々と浮かんできました。
とても充実した内容でした。所々はさみこまれる手島先生のダジャレが癒しでした(笑)。
3日間の連続講座でしかも6時間・・・と不安でしたがあっと言う間の3日間でした。
両講座とも、もっとたくさんの方に聞いていただきたいと思います。本当にありがとうございました。