2024年度 名古屋大学 人文学研究科 英語学 公開講座
内容: |
第一部「“フォニックス”の説明の仕組み」 |
対象者: | 主な対象は,小中高の英語教員,英語教員志望の大学生・大学院生,英語教育研究者など,英語を専門とする教員・学生ですが,内容に関心のある方ならどなたでも受講できます。 |
講師: | 第一部 大名力 (おおな つとむ) (人文学研究科 英語学) 第二部 手島良 (てしま まこと) (武蔵高等学校中学校) |
定員: | 30名 |
受講料: | 8,590円 (3日間計18時間の受講料,一部のみの受講でも同額) 別途振込手数料がかかります。受講料振込後はキャンセルできません。 |
日時: | 2024年7月13日 (土)〜15日 (月,海の日) |
会場: | 名古屋大学 東山キャンパス (愛知県名古屋市千種区不老町) 文系総合館 7階 カンファレンスホール |
主催: | 名古屋大学 大学院 人文学研究科 英語学 |
後援: | 名古屋大学 大学院 人文学研究科 |
募集期間: |
6/10(月) 12:00 〜 7/1(月) 12:00 |
申込方法: |
下記アドレスに電子メールで申し込みください。件名は<公開講座「フォニックスの説明の仕組みと活用法」受講申込>とし,次の情報を本文にお書きください。 氏名:納入依頼書が指定アドレスに送付されるので,支払期日までに受講料を指定の口座にお振り込みください。振り込みが確認されたら手続きは完了です。 |
申込先: | [募集終了につき削除] (担当:大名力) |
第一部の内容は英語の綴りについての基礎的な知識があることを前提としたものになっています。講座でも基本的なところは説明しますが,参加前に研究社『英語の綴りのルール』,中公新書『英語の発音と綴り』などで母音字の音価決定の仕組みの基本的な部分 (音節構造,強母音・弱母音,単母音字・複母音字,短音・長音,弱母音など) について確認しておくと理解しやすくなるでしょう。
第二部は(第一部を理論編とすれば)実践編と呼べる内容です。講師のこれまでの中学高校での経験をもとに,中高の「現場」に即したいくつかの実践的指導法をご紹介し,参加者の方にも体験していただきます。いわゆる「フォニックス」の指導経験がある方にも,指導の意義を疑っている方,あるいは,指導を躊躇している方にも有意義な時間となるはずです。
私にとって少し難しい内容も多々ありましたが、とても内容の濃い講義をしてくださりありがとうございました。
次回もぜひ参加したいと思います。文字認知に関してSNSや新聞広告から色んな例を紹介してくださるのも面白かったです。
個人で小学生を対象に英語教室をしていますが、英語関係の学位をもっておりません。資格や教材を通じて英語の勉強はいくらでもできますが、言語としての知識が欠落しているように感じています。それでを指導者として不安に感じており、またこどもたちが綴り字に疑問を持った時に一緒に考えられるようになりたいなと思って参加しました。
発音や綴り字の仕組みには前から興味があったのですが、専門書を読んでも難しくなかなかひとりでは読み進むことができませんでした。今回の講座も「場違いだったらどうしよう」と内心不安でしたが、受講してとてもよかったです。基礎知識が頭に入ったのでこれからは自分でも少しずつ勉強できそうです。
綴り字については、今までフォニックス教材の観点から眺めることしかできていませんでした。例外は「そういうものだ」と結論づけるしか術がなく、こどもたちのつまづき(特に複母音字の読み書き)を見ては、どう指導したら良いものかと不甲斐ない思いでした。
今回大名先生のお話を聞いて、綴り字の仕組みをもっと大きな枠組みから見ることができました。こどもたちには多くの説明をしなくても良いように、導き方を工夫できる気がしています。自分で整理をするのがこれからの大きな課題ですが…
ネットでも情報はたくさんありますが、間違った情報もたくさんあり、それに自分で気づけないのは本当に恐ろしい事です。研究をしていらっしゃる先生の貴重なお話を直に聞くことができて本当に有難い機会でした。
今回の講義ではフォニックスについて、大名先生の講義から英語学の観点からその理論、仕組みを知り、理解し、手島先生の講義で自分の生徒のレベルや年齢に合わせて、実際にどこまでをどのように合わせて伝えていく、もしくは伝えないことがよいのかということを理解できたため、得た知識を基に実践につなげやすいと感じました。
大名先生の講義では、フォニックス教授の際にでてくる、マジックe 礼儀正しい母音 などの言葉の仕組み上の話、またdigraphというひとくくりで教えてしまう 「oa, ue, ai」などと「ie」の仕組み上の違い等、ルールの裏にある英語学的なしくみについて詳しくご説明いただき、目から鱗、合点!!の連続でした。
教える教師が知っておくべきこと、それらを知ったうえで、子どもたちに正しく読み書きができるように教えるための様々なルールを教えることの大切さを認識することができました。
毎回講義で大名先生が何度も何度も繰り返しおっしゃる、「教授する側がもっておくべき知識レベルとそれぞれの学習者が教えられるべき知識レベルは違うこと。」「教える側に大切なことはそれを正しく判断し必要なことを理解しやすくそれぞれの学習者に伝えること。」常に肝に命じたいと思います。
今回の大名先生と手島先生の講義では同じ事項でも大名先生と手島先生では違った方向からアプローチをされることを身をもって体験することができ、その大切さを身をもって学ぶことができました。
手島先生の講義はとにかく教授法としては目から鱗、というより初めて拝見し、体験する指導法でした。20年以上前から変わらず続けていらっしゃる指導法、今まで自分が知らなかった、出会わなかったことにショックを受けた、というのが本音です。
そして今回は実際に指導をする際にどのように助言をし声がけをしていくのがよいか、練習をさせていただけたこと、また映像で実際に手島先生が生徒相手にどのようにフォニックスを活用し指導をしているかを映像で見せていただくことができて、進め方、子どもたちへのアプローチ、導き方が大変よく理解できました。
20年以上前から手島先生はフォニックスを活用されて生徒に綴りの指導をされているのになぜ広がらないのか。規則を覚えなければいけないということはありますが、丸暗記にくらべたら圧倒的にわかりやすく読み書きの力に結びつく、また発音も「英語っぽい」ものではなく自然に相手に通じる正しいものが身についていく。
「見分ける→言い分ける→聞き分ける」本当に大切で、合点、合点、合点です。
フォニックスの理論や指導法をきちんと学ぶ場所、そして大名先生や手島先生のように教授できる方が少ないということもあるのでしょうか。大学で教職や英語専門科目を受講し、英語学や音声学を学びましたが、30年前に大学生だった私はフォニックスについて大学で学んだ記憶はありません。
大名先生の講義を受講するたびに感じ、毎回アンケートにも書かせていただいていますが、発音と綴りの関係について、またフォニックスについて(指導法も含め)これから子どもたちに英語を指導しようとする教職課程の学生の方に絶対に絶対に学んでほしいです。そして対象年齢、教授現場を問わず、英語を指導している方にも一度は聞いてみていただきたい内容です。
昨年の夏と秋の受講に続きとにかくこの日を楽しみにさせていただき、受講をさせていただきました。
大名先生のご講義は受講するごとに私の頭の中の綴りに関するパズルのピースが音をたてて、カチカチとはまっていくような実感があります。はまった時の気持ちよさとうれしさ、また形は似ているけど微妙に違いはまらないもどかしさ、稚拙な表現ですが、どちらもとても楽しいです。
受講するたびにもっともっと知りたい、理解できるようになりたいと感じます。
また勤務している中学校で子どもたちから綴りに関するなぜ?という質問が出ることがあります。以前であれば「なぜか英語はそういうものなので覚えてね。」と答えていたであろうことが、とっさに頭の中でどこまでどう話したら目の前の中学生に理解できるだろうか?と考え、子どもたちの理解できる範囲で説明ができるようになってきたこと、大名先生の著書を拝読したり、講義を受講させていただき本当によかったと感じることが多々あります。
11月の講座も楽しみにいたしております。
指導者として、様々なフォニックス教材のその背景にあるもの~英語の綴りと音の関係~を学ぶ大変貴重な機会です。学び知った上で指導するのと、そうでないのとでは、指導の質が大きく変わって来ると思います。是非多くの指導者の方に、この講座を受講していただきたいです!
理論を土台とした実践を体験的に学ぶことができました。とりわけ3日目の手島先生によるご講演では、教員や生徒の気持ちになってフォニックスについて学ぶことができました。いわゆる"Repeat after me"をせず、綴りと発音の規則を学ばせて、生徒から単語を発音させていく手法は目から鱗でした。『例外』、『この単語は注意、気をつけて』という言葉をなるべく使わず、教員の『助言』でもって生徒に発音と綴りを学ばせるご実践には、手島先生の生徒への大きな愛を感じました。教員の軽率な言葉で生徒を萎縮させない。このことは発音指導意外にも通ずることだと肝に銘じたいです。3日間ありがとうございました!
大学の公開講座受講はハードルが高くて躊躇していたのですが、大名先生のわかりやすい解説に安心して受けることができました。質問にもていねいに答えてくださいました。仕事の関係で2日目を受講できなかったのは残念でしたが、充実の連休を過ごすことができました、ありがとうございました。
今回は理論と実践のコンビネーションのご講義で、門外漢にも大変勉強になりました。
大名先生のご講義は、昨年秋の講座がよりパワーアップした内容で、また手島先生のレクチャーは、以前ELEC (英語教育協議会)のZOOM講座をさらに詳しく解説してくださり、明日使えるtipsも満載でした。本当にありがとうございました。
他では習うことが出来ない内容の講座で、本当に大人のフォニックスを学べました。講座の内容も二種類あり、大名先生と手島先生の同じ意見だけでなく、違う考え方があったところもとても興味深くて良かったです。本を読むだけでは理解できない内容も講座でご説明を聴くことができて理解が深まりました。
今までフォニックスの教授法しか知らず、その背景となる綴りと発音の仕組みについては勉強不足だったので、大変有意義な講義でした。
大名先生の2日間の講義の後、実際に中高生を対象に教鞭を取っておられる手島先生の講義を1日設定してくださり、中高生にどのようにフォニックスを段階的に学習させていくか、具体的に理解することが出来ました。
一回の講座では消化しきれていない部分も多々ありますので、先生の著書を再読し理解を深めたいと思います。
学生時代の音声学の受講から、10年以上ぶりにじっくりと腰を据えて音声学と向かい合うことができました。当時苦手意識をもっていたこと、教育現場にいてもいまいち音声と生徒の英語力との関連に確信が持てなかったことなど言葉にできないもやもやを抱えながら、教科書にでてくる単語の発音記号をながめながら教室で発音を聞かせている自分に嫌気がさしていたところに今回の公開講座のことを知り、何かの突破口になるのではないかと期待し参加させていただきました。
その期待以上の素晴らしい三日間を過ごすことができ、大名先生、手島先生には心より感謝しております。今日子供たちをとりまく英語教育界隈ではフォニックスという言葉が一人歩きしているような、そんな印象を持っておりましたが、今回の受講で綴りと発音の理論から具体的な授業の提案を聞かせていただいたことで、少しずつですが学校の英語教育の在り方や課題に新しい視点をもって取り組んでいけるような気持ちになりました。貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。今後とも先生方の情報発信を楽しみにしております。