2023年度 名古屋大学 人文学研究科 英語学 公開講座

1. 講座概要

2. お申し込み方法・お問い合わせ先

3. 主な講義内容 (予定)

• 第一部　講師：大名力
  「英語の発音と綴り」
  1. 音を作る仕組み
  2. 日本語の発音，音の分類
  3. “同じ”音，“違う”音
  4. 英語の音節
  5. 英語の文字の由来と各文字の読み方
  6. 弱音節の母音字の発音，黙字のe，重子音字の働き
  7. 複数の読み方を持つ文字，黙字とその歴史的由来
  8. 英語の綴りの体系を理解するためのポイント
  9. 英語の綴りの表音性と表形態素性


• 第二部　講師：松井孝志
  「文字指導／handwriting 指導法の基礎基本」
  1. 英語の文字指導とhandwriting指導
  2. 文字と補助線の関係
  3. 欧文書体とフォント
  4. モデル提示の原理原則と身体知
  5. 「視写」の難しさ
  6. 姿勢と利き手と筆記具
  7. 音韻認識の重要性
  8. SpacingとJoining
  9. 教材・教案作成での配慮
  10. ICT時代のhandwriting

• この先もずっと英語を学び続けていこうとしている中で、腰を据えて向き合ってみたい講座内容でしたので、とても興味深く楽しかったです。
  先生との距離感が近く、気軽に質問も出来る双方向に近い雰囲気がとても学びやすかったです(今朝、先生がお声掛けして下さったのも本当に嬉しかったです)。
  歴史的な背景や英語以外の他言語との比較など、目から鱗の内容ばかりでした。
  次回講座の開催予定があれば、また是非参加させて頂きたいです。新書も楽しみにしております！

• 4. 良かった点をお書きください。

  松井先生とのコラボ企画でしたので、この機会に勉強したいと思い申し込みました。

  大名先生のご著書「英語の文字・綴り・発音のしくみ」を発売時に通読し、公開講座の前にもう一度通読しました。講座でもおっしゃられていた「話を聞いて復習をしてください」という言葉に、とても安心しました。

  読んでも理解できないところが多々あり、先生の説明でよくわかった部分が多かったです。今までの発音の指導で、正しい正しくないの判断をしていたことが、恥ずかしいです。もう少し寛容に生徒に接したいと思います。

  松井先生の文字指導の講座は、初級編を対面で、中級編をオンラインで受講して、今回は、その時にピンとこなかったところが、自分の指導と重なって理解できるところが多くありました。講座の後半、SpacingとJoiningの関係がよくわかりました。

  生徒の書いている様子を今まで以上に観察したいと思います。

  6. その他，ご意見，ご感想などがあればお書きください。

  ３日間、受講者からの質問も活発で、楽しくかつ有意義な時間を過ごせました。また、機会がありましたらよろしくお願いします。

• 松井先生のお話の中に、「指導者が知らないことが罪」という言葉がありましたが、両先生の講義の内容はまさに「知らずに指導していて申し訳なかった」と感じるとともに、でも「今、知ることができて、明日から実践に移していけることができて本当に良かった」と感じました。

  両先生のお話、これから先生になる人、目指す人には是非聞いてほしい。学生時代に講義を受けたかった。また綴りの話は内容によっては中学や高校で綴りを覚える際に聞くことができていたら、もう少し楽に単語が覚えられたのではないかと思う。

  大名先生の綴りのお話は、英語ではほぼ苦労することなく、むしろ英語は楽しいものであった自分には もっと早く知っていたかった内容ではあるが、英語のルールはこういうものだとすんなり通り過ぎてきたものばかりだが、英語が苦手な生徒にとっては、疑問や不可思議なことばかりであることがわかり、英語が苦手な生徒、嫌いな生徒にとって英語とはどういうものであるのか、ではその生徒たちにはどんなアプローチをしていったらよいのか、を考えるきっかけをいただけました。

  両先生のお話で共通して非常に印象深かったのは、指導者は目的をもって、生徒にとって一番わかりやすく、習得の近道になる方法を考え指導していくことが大切だということ。

• 今回お二人のご講義を拝聴したことで、学校教育における「言語教育」の分野と呼べる、小学校外国語活動と外国語科、小学校外国語科と中学校外国語科、小学校国語科と外国語活動・外国語科、小学校国語科と中学校国語科、中学校国語科と外国語科、そして、それらの土台であり発展形でもある特別支援教育とのつながりや連携の仕方について、具体的に考える手がかりをたくさんいただいたように感じています。また、「言語教育」は、特に学校教育においては、全ての分野の「土台の土台」だとも思いますので英語科教員の先生方に限らず、教職経験を積み重ねていらっしゃる、全ての教科の「ベテラン」の教員、特に中学校の先生方にとっても、生徒指導面含めて色々触発されるだろうことの多いお話だったように思いました。

• 2日間ノンストップでのご講義ありがとうございました。幼児向けフォニックスの弱点も知れて良かったです。教育者として、この2日間の学びを現場に還元していきます。ありがとうございました。

• 「読むより聞いた方が早い」ということばが頭に残りましたが，聞けるだけの背景知識は自分でつけるべきだと感じました。アットホームな雰囲気の中で，とても深い教養を得るきっかけをつかめます。また時間をおいて参加させていただきたいです。ありがとうございました。

• 小学校で英語専科教員として勤務しています。大名先生の講座を受けて、英語を教える上で、綴り字に対して「？」と思っていた部分が「！」に変わりました。英語を指導していく上で教師が知っておくべきことが、たくさん盛り込まれていました。「！」と思った部分は子どもたちに今すぐ伝えたい！だけど、ゆっくり確実に、時期を見計らって伝えていきます。ありがとうございました！